「冷血(上)」(高村薫著)

新幹線に乗る用事があったため、駅近くの本屋で購入。

高村薫さんの作品は過去に何冊か読んで、これは聞いたことがない題名だったので、「合田雄一郎シリーズの新作かな?」と思い久しぶりに読んでみるかと思って買ったのですが、2012年の作品でした…。

高村薫さんの小説は、取材に基づいた細かすぎる描写と重厚で濃厚な文章が特徴で、粘り強く頭がいい人には良さが伝わりやすいのかもしれませんが、自分にとってはかなり苦痛でした。

過去に何冊か読んだ…ので、こうなりそうなことはわかっていましたが、なぜか「合田雄一郎」の名前に反応したことを後悔しながら読み進めました。

第1章では、事件前夜迄の被害者と加害者の様子が描かれています。

裕福な被害者家、父親は口腔外科医で母親は開業歯科医、姉と弟は名門小中に通っています。
特に中学生と小学生の姉弟のことが詳細に書かれていたので今後の展開に大きなポイントになると思っていましたが…。

一方、加害者は、携帯サイトで知り合ったパチスロ店員と新聞販売員。
会ったばかりにもかかわらず、二人は郵便局のATMを壊し、コンビニを襲撃、車の盗難をしたりします。
でもこのような凶悪犯の思考が、なんとなく理解できそうな恐ろしさがあります。

しかし、文中、「とまれ」という言葉が続き、サブリミナル効果を狙っているのか?と軽く読み流していたら、さすがにサブリミナルにしては多すぎる登場だと思い調べたら、「ともあれ」のことだそうです。

面倒なので読み返すことはしませんでしたが。

最初はかなりダルかったのですが、第二章で警察の話に入って急激にスピード感がアップします。
そして捜査一課合田雄一郎の登場。

しかし、上巻ですでに犯人逮捕までいってしまって、これで話をどう引っ張っていくのだろうか。

とまれ、やめればいいのに下巻も一緒に購入してたので読むことにします!